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おばあちゃんの手 [元気にしてくれるもの]

昨日のことです。

本に夢中になって降りるべき駅に気づかず・・・

乗り過ごしてしまいました。

次の駅で降りたときのこと、目の前に小さなおばあちゃんが。

この駅のホームと電車にはかなり隙間があります。

大人でも気をつけて降りなければと思うほどの。


そのおばあちゃんはご年輩用の手押し車で

ご自分を支えていました。

その歩みのゆっくりなこと。


「大丈夫ですか?」と声をかけると、

もう満面の笑みで

「乗せてくれる?」と。

え~もうそりゃーもちろん! 

ゆっくり手押し車をおばあちゃんを引き寄せますが、

「ドアがしまります」とのアナウンス。

ノンビリしている場合ではない、と手押し車を先に

電車に乗せました。

おばあちゃん、支えるものがないものだから

私をしっかり掴みます。

私も掴みかえし、ゆっくりと引き寄せますと、

手押し車が車内奥へと流されるように移動していきます。

焦りましたが、扉付近に立っていた男性がさっと手を出し、

戻してくださいました。


お礼を言いつつ、おばあちゃんのペースに合わせてゆっくりゆっくり。

歩幅がとても狭いのですね。

それでもおばあちゃんは一生懸命だったと思います。


なんとか電車に乗ることができました。

手押し車を持っていてくださった男性にお礼を言うのと、

おばあちゃんが私にお礼を言うのがほぼ同時でした。

「お気をつけて」と声をかけ、扉から離れました。


私はずっとおばあちゃんの手を握っていたわけですが、

その手のやさしくてかわいらしくてピュアなこと。

どういうわけか涙が出そうでした。


こんなやさしくかわいらしいおばあちゃんが安心して

歩けたり、行動できる世の中だといいな、と心から思いました。

こんなやさしくてかわいらしいピュアなおばあちゃんに

何かできることをしたいな・・と思いました。


そんなことを考えながら歩いていたら、

どういうわけか、本当に涙が出てきました。


なんだかギフトをいただいたようでしたよ。

あのおばあちゃん、マザーテレサとかマリアさまとか

神様の化身だったりして。。。


とてもとてもありがたい気持ちになりました。

乗り過ごさなかったらなかった出来事なのですよね。

間違えた・・・ってことの必然性をも感じさせてもらった出来事でした

・・・・うーん、こじつけでしょうか。

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